
工場に堆積したヘドロをかき出す従業員ら=宮城県石巻市、福栄肥料石巻工場(3月末、同社提供)
がれきを運ぶトラックが土ぼこりを上げて行き交う中、真新しい包装機械が工場に運び込まれた。今月10日、宮城県石巻市の臨海工業地帯。尼崎市に本社を置く福栄肥料の石巻工場は、完全復旧の時を迎えつつあった。
津波で大打撃を受けたが、従業員が一丸となって作業に取り組んだ。月末、包装ラインが動きだせば、いよいよ本格稼働となる。「仲間となら必ずやれると信じていた」。工場長の溝口哲也(44)の表情は明るい。
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