
電解槽の前に立つ井田義明社長=姫路市白浜町宇佐崎南1、同社姫路工場(撮影・佐々木彰尚)
青森県八戸市から岩手県久慈市、さらに宮古市へ。三陸海岸沿いを車で南下する。「津波注意」の標識が、すさまじい被害を受けた臨海部でぽつんと立っている。
八戸市の東北工場が被災したマルイ鍍金(めっき)工業(姫路市)の社長井田義明(68)は4月初め、被災地を視察した。「三陸で事業を続ける限り、地震、津波は再び起こるだろう。どう備えるか。現場をしっかり見てシミュレーションしておく必要がある」。そんな思いからだ。
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