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 兵庫県特産、丹波黒大豆枝豆の規格外品を使ったパンを、兵庫県立大の学生や阪急ベーカリー(大阪府高槻市)が開発した。青果として出荷できずに加工品に使われるだけでなく、捨てられてフードロスとなる課題解決に向け、学生らはレシピづくりや市場調査などで協力。プロの同社担当者も「豆の風味や食感を味わえる枝豆パンの革命児」とうなるパンに仕上がった。(三宅晃貴)

 県立農林水産技術総合センター(加西市)によると、丹波黒枝豆は収穫できても傷や汚れなどで15~20%が青果として出荷できていない。その数が年数トンに及ぶ農家もあるという。

 農業法人「NOUEN」(ノウエン、朝来市)が、過去にも商品を開発した同大国際商経学部の龔園園(きょうえんえん)准教授と阪急ベーカリーに相談。同社が同学部の学生たちとともに商品づくりに取りかかった。

 学生らは昨年10月、産地の丹波篠山市を訪問。栽培や収穫の話を市職員に聞き、作業場で枝豆の選別などを体験。数多くの規格外品を目の当たりにした。

 今年1月には、学生が提案した複数のレシピを同社の担当者と調理。パンに用いる枝豆は砕くことが多い中、豆のまま使って食感を楽しめる平たいパン「フォカッチャ」での商品化が決まった。

 最後の仕上げは、同社が担当。生地にはトウモロコシを粗くひいた粉を使い、ガーリック風味の黒枝豆とフランス産のクリームチーズをトッピングして焼き上げ、6月に発売した。

 学生らは商品の包装にQRコードを付け、インターネットで大量の規格外品が発生している実態を伝えることも提案。同学部2年の五味陽大(はると)さん(20)は「産地を学び、現場で売り方も考える貴重な経験ができた」と話した。

 同社の担当者は「学生の協力で味だけでなく、産地のフードロスを伝える商品にできた」と強調。パンに使う枝豆は海外産が多く、規格外品でも丹波黒はコスト高で、原料分の価格転嫁の課題は残る。QRコードを使った産地の現状の発信も今後の課題という。

 学生とのコラボパン「丹波黒枝豆のフォカッチャ」は454円。阪急百貨店うめだ本店(大阪市)のパン店「ブーランジェリーアン」で販売している。

2023/8/8
 

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