新ひょうごの医療
男性の生殖器「前立腺」にできる前立腺がん。患者数は近年増加傾向で、男性が発症するがんの中でも上位に入る。初期は無症状で進行は比較的ゆっくりとされるが、骨転移などから前立腺がんと分かるケースも少なくない。また、似たような症状がある別の疾患と間違えやすいため、定期的な検診と早期発見による治療が重要となる。
前立腺がんは高齢者に多いとされ、厚生労働省の「全国がん罹患(りかん)数2016年速報」では、患者の9割超が60歳以上。尿が出にくい、頻尿でトイレに行く回数が多いなどの症状はあるが、前立腺肥大症と似た症状のため気付きにくい。進行すると血尿や腰痛、四肢の痛みなどが出ることもある。
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- 前立腺がんの放射線治療
2019/5/4~2019/5/4
2016年には全国で約9万人が診断を受けた前立腺がん。高齢化とともに患者数は急増し、男性のがんのうち、1年間に診断された患者数が胃がんに次いで多い病気となっている。今回の「新・ひょうごの医療」は、「前立腺がんの最新治療」をテーマに、神戸低侵襲がん医療センター(神戸市中央区)に導入される、新しい前立腺がんへの放射線治療法を紹介する。

