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新ひょうごの医療
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これまでのゴアテックスシート(上)と「ネスキープ」=神戸市中央区楠町7、神戸大

これまでのゴアテックスシート(上)と「ネスキープ」=神戸市中央区楠町7、神戸大

 体内で溶けるスペーサー「ネスキープ」は、これまでできなかった治療を可能にした。2016年5月に臨床試験を受けた会社員男性(29)=たつの市=は「ネスキープがなければ、今まで通り仕事を続けられなかったかもしれない」と感謝する。

 男性は同年1月、夜中に「お尻の奥が針で刺されるような痛み」で目覚めた。詳しく調べると、お尻の骨にできたがん「仙骨脊索腫」だった。粒子線治療をしようにも、接している大腸に照射が当たり過ぎ、最悪穴が開くと診断された。また切除手術となると、尿や便の自由がきかなくなったり、歩行障害が起きたりする可能性があった。

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2019/9/7

 粒子線治療は、身体の深い場所にできたがん細胞を、メスを使うことなくたたく手法として注目される。しかし、胃や腸などが接する病巣への照射は難易度が高い。消化管は耐えられる線量が低く、最悪の場合穴が開いてしまうからだ。そこで神戸大などはこのほど、病巣と臓器の間に隙間を作る「溶けるスペーサー」を開発。粒子線治療が保険適用されている肉腫、小児腫瘍治療への活用が期待される。今回の「新・ひょうごの医療」は、今年6月に発売されたばかりの、画期的な“繊維の塊”を使うがん治療法を紹介する。

ひょうごの医療・ネスキープ経過P○
 

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