新ひょうごの医療

兵庫医科大学病院泌尿器科 山本新吾診療部長
【兵庫医科大学病院泌尿器科 山本新吾診療部長】日本では尿道狭窄症(きょうさくしょう)は内視鏡で治療するのが一般的で、尿道を切りつないで治すという方法は敬遠されてきました。そのため、手を付けられずに置かれていた潜在的な患者さんは多いでしょう。
当院が、尿道狭窄症への尿道形成術治療の中心施設として機能することが、重要な役割と考えています。治療の啓発と人材育成にも取り組み、多くの患者さんを治せるよう、一般治療化につなげていきたいと思います。
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- 尿道狭窄症への尿道形成術
2019/10/5~2019/10/5
尿道狭窄(きょうさく)症は、内視鏡治療や外部衝撃で尿道が傷つくなどして起こる。治療法の一つが、尿道を切除してつなぎ直したり、狭い部分を開いて代用組織で尿道を補ったりする「尿道形成術」だ。今回の新・ひょうごの医療では、これまで治療の最終手段とされていたが、近年初期段階でも用いられ始めている同施術を紹介する。

