新ひょうごの医療

約30枚ある治療カードを使って、子どもに治療予定を説明する歯科衛生士の三木貴子さん
「障害者歯科」は、当事者にもあまり知られていない。
兵庫県西宮市に住む自閉症の小学1年女児(6)の母は、「歯が折れるのではないか、というほど食いしばって歯磨きをさせなかった」と数年前を振り返った。
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- 発達障害、自閉症…障害者歯科
2020/7/4~2020/7/4
発達障害や自閉症など、障害がある子どもの歯の治療には、丁寧なケアが欠かせない。泣き叫んで治療を嫌がる子どもを押さえつけても、ほとんど治療ができず、恐怖感だけを植え付けてしまいかねないからだ。専門のスタッフが、治療の手順を分かりやすく伝えるためイラストを描いたカードを使ったり、アニメを流して緊張をほぐしたりする。治療時間は通常の2倍かかり、スタッフは3倍必要と指摘するクリニックもあり、経営面から見ると課題も多い。(霍見真一郎)

