新ひょうごの医療

高精度の分析を可能にした装置のPET-MRI(GEヘルスケア・ジャパン提供)
厚生労働省によると、国内では糖尿病が強く疑われる成人の推計患者数は、2016年に過去最多の1千万人に達した。可能性を否定できない「予備軍」まで含めると2千万人に上る。年齢が高くなるほど患者数が増え、患者の半数近くを70代以上が占めている。
■最新装置使い研究
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- 糖尿病の新薬に期待
2020/8/1~2020/8/1
今や国内の成人10人に1人がかかるとされる糖尿病。60年以上前から治療薬として「メトホルミン」が広く使用されているが、血糖値を下げるメカニズムは分かっていなかった。これについて神戸大学大学院医学研究科の小川渉教授(糖尿病・内分泌内科学部門)らの研究グループが、治療薬が「便の中にブドウ糖を排出させる」という働きを初めて確認した。詳しいメカニズムが分かれば、より効果を上げる新薬の開発にもつながると期待されている。(井川朋宏)

