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新ひょうごの医療
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血糖値を測る機械で検査を実演する中村武寛部長とヘモグロビンA1cを計測できる機械(右)=神戸市長田区一番町2、市立医療センター西市民病院

血糖値を測る機械で検査を実演する中村武寛部長とヘモグロビンA1cを計測できる機械(右)=神戸市長田区一番町2、市立医療センター西市民病院

 成人の体には、2リットルのペットボトル2本分、つまり4リットル程度の血液が流れており、その中に、エネルギー源にしやすい糖の一種である「ブドウ糖」が、わずか4グラム入っている。これは、角砂糖1個程度の重さだ。この、4リットルの血液中にブドウ糖4グラムというのが、「血糖値100」という正常値。体には常に4グラムのブドウ糖が血液に乗って巡っていて、これによって各臓器にエネルギーが行き渡る仕組みになっている。空腹時など4グラムを下回る場合には肝臓がブドウ糖を作り、4グラムを上回るときには、膵臓(すいぞう)から出るインスリンが増え、細胞の中に糖を取り込ませる。

 糖尿病は、このインスリンの必要量が補えない疾患で、血糖値自体(200以上は糖尿病)と、過去一定期間の血糖値の影響を調べることができる「ヘモグロビンA1c(エーワンシー)」という値で診断する。糖“尿”病と呼ばれるが、尿は診断基準にない。

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2021/5/9

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「不要不急の外出自粛」の日々が続いている。運動不足や過食、ストレスがさまざまな疾患につながるが、とりわけ生活習慣病とも言われる「2型糖尿病」を悪化させる恐れがある。自覚症状がないまま進行し、深刻な合併症を引き起こすケースもある。神戸市立医療センター西市民病院(長田区)糖尿病・内分泌内科の中村武寛部長は「コロナ禍だからこそ、(2型)糖尿病の予防を意識してほしい」と注意を呼び掛ける。(霍見真一郎)

兵庫の医療0509
 

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