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(4)白い板 改修でミナト変ぼう
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埋め立て地の水分を吸い上げる白い板=神戸市灘区の摩耶埠頭 突堤跡は中古車オークション会場に=神戸市中央区小野浜町、HAA神戸
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埋め立て地の水分を吸い上げる白い板=神戸市灘区の摩耶埠頭

突堤跡は中古車オークション会場に=神戸市中央区小野浜町、HAA神戸

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  • 突堤跡は中古車オークション会場に=神戸市中央区小野浜町、HAA神戸

埋め立て地の水分を吸い上げる白い板=神戸市灘区の摩耶埠頭 突堤跡は中古車オークション会場に=神戸市中央区小野浜町、HAA神戸

埋め立て地の水分を吸い上げる白い板=神戸市灘区の摩耶埠頭

突堤跡は中古車オークション会場に=神戸市中央区小野浜町、HAA神戸

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 広がる不思議空間に思わずシャッターを切った。地面からのぞいた無数の白い板が、日差しを反射し海風に揺れていた。

 神戸港・摩耶埠頭(まやふとう)の一角での光景。

 白い板はプラスチック製で幅約十五センチ。地上には五十センチしか出ていないが、地下約十三メートルまで差し込まれている。埋め立てたばかりの軟弱な地盤から水分を蒸発させる。

 自然の力を利用した工法で、国内では約二十年前に登場。羽田空港の拡張工事に威力を発揮した。神戸港では一九九六年にポーアイ2期工事に初めて導入された。

 摩耶埠頭では二回目。新港第六-八突堤の埋め立てにも使われた。

 震災後、くし形状に伸びていた突堤の間をがれきなどで埋め、造成地に物流センターをつくる計画が進んでいた。

 「神戸の中で、外国の香りが漂う場所の一つだったのに」。消えゆく突堤に、寂しげな視線を送る港湾関係者も少なくなかった。

 今、新港突堤跡にはオークションにかける中古車がずらりと並ぶ。

 ミナトはリサイクル拠点の役目を果たし始めている。時の流れを感じないではいられない。(写真部 中西大二)

2004/8/6
 

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