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(1)新甲南市場 不屈の笑顔に磨き
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2004・10・1 10年の苦労がみんなの顔に刻まれた=神戸市東灘区甲南町3 1996・9・16 市場の基礎が残る地で再生を誓った=神戸市東灘区甲南町3
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2004・10・1 10年の苦労がみんなの顔に刻まれた=神戸市東灘区甲南町3

1996・9・16 市場の基礎が残る地で再生を誓った=神戸市東灘区甲南町3

  • 2004・10・1 10年の苦労がみんなの顔に刻まれた=神戸市東灘区甲南町3
  • 1996・9・16 市場の基礎が残る地で再生を誓った=神戸市東灘区甲南町3

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2004・10・1 10年の苦労がみんなの顔に刻まれた=神戸市東灘区甲南町3

1996・9・16 市場の基礎が残る地で再生を誓った=神戸市東灘区甲南町3

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  • 1996・9・16 市場の基礎が残る地で再生を誓った=神戸市東灘区甲南町3

 阪神・淡路大震災の翌年。初秋のころ、全壊した新甲南市場(神戸市東灘区)跡地を訪れた。建物の基礎だけが残る。商店主たちは傍らの仮設店舗で営業していた。

 「負けるもんかという写真を撮らせてください」とお願いした。笑顔に勇気をもらった。

 「がっちりスクラム組んで復興計画通りやろう。そう腹を決めたころでした」。石庭祥太郎理事長(60)は話す。

 共同出資でビルを建てる。一階はセルフ方式のスーパーに。上階は分譲住宅にする計画だった。

 一年後の暮れ、計画は「KONAN食彩館」となって実現した。売り上げ上々の好スタート。

 「でも、慢心してたんですな」。数年後、売り上げは最盛期の三分の一に落ち込んだ。もうだめなのか。商店主らは頭を抱えた。

 経営立て直しへ。もう一度、全員で腹をくくった。「自分たちがしっかりするしかない。お客さんに、この市場をもっと好きになってもらおうじゃないか」

 それぞれが培ってきた仕入れの技術や、店の個性を生かす道を探った。少しずつ売り上げが伸び始めた。

 「なんという十年やったやろ」。どの顔にもしわが深く刻まれ、白髪が増えた。ただ、不屈の笑顔には磨きがかかった。

    ◆   

 震災の傷跡が生々しいころ、街に復興の芽吹きを探した。あの時の風景の「今」を訪ねた。(写真部 三津山朋彦)

2004/10/14
 

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