連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

(4)ブルーウェーブ 熱い思い忘れない
  • 印刷
1995・9・13 優勝目前、スタンドをファンが埋め尽くした=神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸 2004・9・24 思いは今もここにある=神戸市須磨区のヤフーBBスタジアム
拡大

1995・9・13 優勝目前、スタンドをファンが埋め尽くした=神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸

2004・9・24 思いは今もここにある=神戸市須磨区のヤフーBBスタジアム

  • 1995・9・13 優勝目前、スタンドをファンが埋め尽くした=神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸
  • 2004・9・24 思いは今もここにある=神戸市須磨区のヤフーBBスタジアム

1995・9・13 優勝目前、スタンドをファンが埋め尽くした=神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸 2004・9・24 思いは今もここにある=神戸市須磨区のヤフーBBスタジアム

1995・9・13 優勝目前、スタンドをファンが埋め尽くした=神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸

2004・9・24 思いは今もここにある=神戸市須磨区のヤフーBBスタジアム

  • 1995・9・13 優勝目前、スタンドをファンが埋め尽くした=神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸
  • 2004・9・24 思いは今もここにある=神戸市須磨区のヤフーBBスタジアム

 一九九五年秋、グリーンスタジアム神戸は連日超満員となった。外野通路にも立ち見の人垣ができ、木によじ登って観戦する人もいた。

 オリックスブルーウェーブのリーグ制覇が目前に迫る。イチロー、長谷川、田口。選手はユニホームの右そでに「がんばろう KOBE」のワッペンを縫い付けていた。

 「被災者のためにできることは、全力のいいプレーを見てもらうこと」。選手の思いがワッペンに込められていた。

 震災で、自宅が全半壊した選手がいた。キャンプインさえ危ぶまれる中、チームは始動した。シーズン当初はスタンドに空席が目立った。快進撃がファンを呼び込む。「優勝を復興の励みに」。熱い思いが伝播(でんぱ)し、大きな波となった。

 右そでのワッペン。四年後に消えた。あれから十シーズン。来季から「ブルーウェーブ」の名も消える。そう決まった夜、ライトスタンドであのユニホームをまとうファンを見つけた。

 「これが最後の試合になるかも」。その男性は名残惜しそうに言った。

 「私も被災者です。あの時の気持ちは忘れられへん」。さらば、ブルーウェーブ。(写真部 岡本好太郎)

2004/10/18
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ