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(5)風見鶏の館 パネルに思い託す
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2004・10・10風見鶏の館前は絶好の記念撮影場所=神戸市中央区北野町3 1996・9・26 写真パネル。神戸っ子の気持ちを表していた=神戸市中央区北野町3
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2004・10・10風見鶏の館前は絶好の記念撮影場所=神戸市中央区北野町3

1996・9・26 写真パネル。神戸っ子の気持ちを表していた=神戸市中央区北野町3

  • 2004・10・10風見鶏の館前は絶好の記念撮影場所=神戸市中央区北野町3
  • 1996・9・26 写真パネル。神戸っ子の気持ちを表していた=神戸市中央区北野町3

2004・10・10風見鶏の館前は絶好の記念撮影場所=神戸市中央区北野町3 1996・9・26 写真パネル。神戸っ子の気持ちを表していた=神戸市中央区北野町3

2004・10・10風見鶏の館前は絶好の記念撮影場所=神戸市中央区北野町3

1996・9・26 写真パネル。神戸っ子の気持ちを表していた=神戸市中央区北野町3

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  • 1996・9・26 写真パネル。神戸っ子の気持ちを表していた=神戸市中央区北野町3

 神戸・北野、異人館のシンボル「風見鶏(かざみどり)の館」(旧トーマス住宅)。震災で煙突が折れ、レンガ壁や内部に亀裂が入った。

 一九九五年暮れ、ようやく修復工事が始まった。神戸の街は少しずつにぎわいを取り戻していたが、北野かいわいは傷ついたままだった。

 「建物が見えない上、無地の壁に覆われていては味気ない。工事中、防護壁に明るい絵でも描いたらどうだろう」

 いっそ、風見鶏の館の写真パネルを作って張ろうじゃないか。地元の声が市教委を動かした。

 話を聞いたフィルムメーカーや建設会社が快く協力を申し出た。観光客や修学旅行生に少しでもいい思い出を持ち帰ってほしい。関係者の思いは同じだった。

 九六年夏、パネルは完成した。

 当時、神戸市で奔走した村田長俊さん(55)は振り返る。

 「神戸のためならと意気に感じて汗を流してくれる人が多くいた。気持ちのこもったパネルが出来上がったとき、ぐっと力がわいてきました」

 二〇〇四年秋。青空の下、風見鶏が尖塔(せんとう)に立つ。記憶の中で、あの写真パネルが重なって見えた。

(写真部 三浦拓也)=おわり=

2004/10/19

 

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