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(4)消防車両開発者 救急車兼用の新型考案
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火事にも救急にも対応する「消救車」。斬新なアイデアが形になった=三田市テクノパーク
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火事にも救急にも対応する「消救車」。斬新なアイデアが形になった=三田市テクノパーク

火事にも救急にも対応する「消救車」。斬新なアイデアが形になった=三田市テクノパーク

火事にも救急にも対応する「消救車」。斬新なアイデアが形になった=三田市テクノパーク

 完成したばかりの消防車両が、全国の消防への引き渡しを待っていた。消防車両の専門メーカー「モリタ」三田工場(三田市)の敷地内。

 その中に、見慣れない車があった。車体の側面に消火用のホースを収容しているが、後部扉を開けるとベッドが見えた。火事を消す消防車と、急病患者らを搬送する救急車の機能を合わせた「消救車」だ。そばで開発担当者が完成車両の点検をしていた。

 消救車は、農村部などにある職員数が少ない小規模消防署での使用を想定した。開発部の益田哲宏さん(33)は「少ない人数で、火事にも救急にも対応する。今後、必要とされる車両になるはず」と強調する。二〇〇五年以降、千葉県松戸市と青森県むつ市に一台ずつ、計二台が配備されている。

 商品化の後も、車両デザイナーと協力して消防署員らから聞き取り、無駄がなく実情に即した形へと改良を続けた。

 「現場で活動する人たちの身になって造り、一人でも多くの命を救いたい」。益田さんの信念だ。(斎藤雅志)

2009/1/13
 

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