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(3)森田潔さん(加古川市) 記録1万点 ミナトの回復見守る
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神戸港の復興を撮り続けてきた森田潔さん=神戸市中央区波止場町(撮影・長嶺麻子)
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神戸港の復興を撮り続けてきた森田潔さん=神戸市中央区波止場町(撮影・長嶺麻子)

神戸港の復興を撮り続けてきた森田潔さん=神戸市中央区波止場町(撮影・長嶺麻子)

神戸港の復興を撮り続けてきた森田潔さん=神戸市中央区波止場町(撮影・長嶺麻子)

 神戸港振興協会の振興部長、森田潔さん(54)は阪神・淡路大震災の当日から、ミナトの復旧・復興を写真で記録し続けてきた。

 あの日。港には誰もいなかった。乾いたシャッター音が静寂を切り裂いた。涙があふれた。

 亀裂の入った岸壁、倒壊したガントリークレーン。コンテナやトラックが海に浮かんでいた。

 「誰かが記録しなければ」。愛用のバイクを走らせ、夢中でカメラを構えた。イメージを気にして撮影を嫌う企業も多かったが、親交のある港湾業者は「おまえなら」と応じてくれた。

 2年間で撮りためた写真は1万点以上。その一部が、メリケンパークにある震災を伝えるコーナーに展示されている。

 2008年、神戸港は震災以来最多のコンテナ取扱量を記録した。「ミナトの痛みも喜びも、体の一部です」。愛する港の“笑顔”が見たい。誘致活動にも自然、熱がこもる。(前川茂之)

2010/1/18
 

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