住みやすいから、守りたい/経済性重視より「連帯」の街へ
「今住んでいる街は好きですか、安全だと思いますか」。記者が「東京に移り住んで1年半」と告げると、そう質問された。1923(大正12)年の関東大震災について約30年間、研究を続けてきた名古屋大学減災連携研究センター特任教授の武村雅之さん(71)。どんな被害があり、当時の人々はどんな思いで復興してきたのか-。震災の発生から9月1日で100年の節目を迎えた今、武村さんは呼びかける。「備えのヒントは、100年前にあると思います」(末永陽子)
-関東大震災の死者・行方不明者は約10万5千人に上ります。