依存症からの社会復帰支援も必要/聞く側の権利、尊重を

 有名ミュージシャンや俳優が薬物事件で逮捕されると、必ずと言っていいほど店頭からCDなどの作品が撤去される。レコード会社が販売を自粛するためで、音楽のネット配信が主流になった現在は配信の停止にまで及んでいる。ファンらが「作品に罪はない」と撤回や解除を要望しても、各社は回収、配信停止を続けてきた。視聴できなくする対応は最善なのか。ピエール瀧さん逮捕による電気グルーヴのCD回収撤回を求め、個人として署名活動に取り組んだ社会学者の永田夏来さん(50)に話を聞いた。(吉本晃司)

 -ピエール瀧さんの事件ではレコード会社が音源、映像の回収、配信停止を発表すると、すぐに撤回を求める署名活動を始めましたね。