関西人の「反骨」表現/出合った「人生の物語」
阪神タイガースの38年ぶりの日本一に沸く関西で、ある名物コラムが静かに幕を下ろした。デイリースポーツの「松とら屋本舗」。ベテラン記者の松下雄一郎さん(53)が一人で書き続け、選手だけでなくファンの人生模様、地域の話題を盛り込む異色のスポーツ記事として人気を集めた。その数は12年半で2315回、キャンプ地リポートの番外編を入れると2600回を超す。読者からリクエストが多かった記事を集めたダイジェスト版も出版された。それにしても、熱狂的な虎党の根っこには何があるのだろう。松下さんに聞くと、熱い答えが返ってきた。(津谷治英)
-長い間、お疲れさまでした。「松とら屋本舗」が終わると聞き、残念がる読者の顔が浮かびます。