兵庫県警は2023年に人身事故が相次いだとして、阪神地域の「ワースト3交差点」に5カ所を挙げた。交通量の多い繁華街や人口密集地の住宅街で多発していた。神戸と大阪を結ぶ大動脈の国道43号では、なぜか芦屋市内のある場所で近年、追突事故が集中して起きており、県警も首をかしげる。
【阪神地域の人身事故ワースト3交差点】
【1】小花1交差点(川西市小花1) 13件
【2】西大島交差点(尼崎市大庄北4) 9件
【3】芦屋高校前交差点(芦屋市宮川町) 8件
【3】戸崎町交差点(西宮市戸崎町) 8件
【3】高松町交差点(宝塚市美幸町) 8件
■小花1交差点

<道路の特徴>
阪急川西能勢口駅の近くにあり、人通りが多い。国道176号と県道が交わるため、車両の交通量も多く、県内でも有数の規模の交差点。いずれにも右折レーンがあり、見通しは悪くない。車線が多いため、横断歩道の距離は長い。


<事故の傾向>
1年間で13件の人身事故があり、14人がけがをした。いずれも軽傷。南北に延びる県道側で、右折しようとした車両と直進の車両がぶつかる事故が4件あった。交差点付近での車同士の追突も4件。左折した車が横断中の自転車を巻き込む事故が1件あった。
<チェック>
車線が多いため、車で通りかかると威圧感がある。途切れることのない対向車をやり過ごして右折するとなると焦りを覚える。曲がりきるまでに距離があるため、対向車の目測を誤ると衝突の危険がある。横断歩道も距離が長く、自転車や歩行者は無理な横断を避けたい。
■西大島交差点