■地域と性別、「二重の壁」に/多様な選択ゆがめる社会、変えたい
「女の子なんだから、進学も就職も地元でいい」。地方出身の女性にとっては、聞き慣れた言葉かもしれない。そんな「地方女子」が直面する特有の壁を調査し、進学支援に取り組む若者たちがいる。東京大学の学生らでつくる「#Your Choice Project」(YCP)。宝塚市出身の川崎莉音(りおん)さん(22)が友人と2人で立ち上げた。きっかけは、ささいな違和感。なぜ、東大には地方出身の女子が少ないのか-。記者も「地方女子」の一人。川崎さんの「はて?」が気になり、会いに行った。(末永陽子)
-宝塚市出身の川崎さんも、いわゆる「地方女子」。元々、ジェンダー問題に興味があったのですか?
「兵庫県では、小中高一貫の女子高に通いました。私自身は家族や周囲から東大受験を反対されなかったので、進学でのジェンダーギャップに悩んだ当事者ではありません。それでも、当時から小さな違和感はあった。通っていた高校は超進学校というわけではなく、同級生の多くは推薦で進学を決め、成績が優秀でも難関大を目指す人は少なかった。一方、彼女たちの兄弟は浪人してでも難関大に進む。それを知った時から、もやもやを抱えていました」