そこは近未来の世界だった。外は白銀のゲレンデ。だが、斜面に設置されたドーム内は春めいた陽光に包まれ思いのほか暖かい。動く歩道に乗ったスキー客たちがゆっくりと運ばれていく。

養父市大屋町若杉の若杉高原おおやスキー場。駐車場からゲレンデまでの距離が近く滑走エリアもコンパクトで利用しやすいことから、家族連れを中心に人気のスポットだ。

ムービングベルトを使ってゲレンデを登るスキーヤーたち。外は青空が広がる=養父市大屋町若杉

ゲレンデに設置されたムービングベルト。「楽ちんベルト」の名の通り、スキー客らの登りの移動を楽にし、長大なドームは風雪よけになっている=養父市大屋町若杉、若杉高原おおやスキー場

 入場口のそばにあるのが通称「楽ちんベルト」。風雪の中でも気持ち良く登ってもらおうと、もともとあった動く歩道「ムービングベルト」に4年前、円筒形の屋根を取り付けた。