■まちのために活動する人増やす/自分らしく生きられる場所に

 兵庫県出身で、宮城県南三陸町などで教育事業に携わるベンチャー起業家がいる-。東北在住だった友人に「会ってみたら?」と紹介されたのが、佐藤陽さん(34)。聞けば、阪神・淡路大震災で弟を亡くし、東日本大震災でのボランティア活動を経て、今は自治体を対象に地域活性化の事業などを手がけているという。二つの震災について多くは語らないものの、「過去の経験や原体験みたいなものを意味づけしながら、今を生きている」と話す佐藤さん。思い描く未来を聞いてみた。(末永陽子)

 -地方創生などを手がけるベンチャー企業「sibire」(シビレ、東京)では、具体的にどんな仕事を?

 「『東京にこだわらない生き方』が、私たちが提案するコンセプトです。自治体が運営する移住サイトの支援や動画配信サービスなどを手がけています。この会社は社長の鈴木翠(みどり)が2016年に設立しました。私も当時、教育を柱とした地域活性化事業で起業していて、宮城県南三陸町で出会いました。地域を元気にしたいという目標は共通していたので、自然な流れで一緒にやりましょうか、と。社名の由来は『シビレる人を増やしたい』です」