■「日本」の国できた過程表す/確実に次世代へ継承
奈良盆地から新たな世界遺産が生まれようとしている。古代国家の中心都市に関する遺跡群「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)」で、政府は1月末、遺産登録に向けた推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した。推薦書づくりなどを担った奈良県世界遺産室の室長森井順之さん(48)は姫路市出身で、高校時代に姫路城が国内第1号の世界遺産となったものの「まさか将来、自分が遺産登録に関わるとは思いもしなかった」のだとか。そんな森井さんに聞いた。この飛鳥・藤原、いったい何がすごいのですか?(長尾亮太)
ー推薦書は、付属書類を合わせると厚さが15センチに及んだそうですね。何が書かれているのですか。