既存のものではない発想示す/女性の連帯、男性の意識解放

 少子化を背景にした学生の減少で、女子大学が岐路に立っている。学生の募集を停止したり、共学化に踏み切ったり、各地で模索が続く。これまで女子大学が果たしてきた役割をどう意義付ければいいのだろう。西宮市の神戸女学院は関西で最初に開学した女子教育機関で、今年で創立150年を迎える。飯謙(いいけん)院長(70)に女学院の歩みを振り返りつつ、思い描く女子大学の未来像について聞いてみた。(鈴木雅之)

 -神戸女学院は関西で最初の女子教育機関です。そもそもの始まりについて教えてください。