まるで小さな惑星だ。見上げれば、木々の緑が秋の青空に映える。植物約100種が育つ温室「グラスハウス」。中を縫うように延びる円形の回廊(直径約8メートル)からは、生命の息吹を物語るようなダイナミズムを感じる。光に満ちた回廊を歩く家族連れやカップルたち。木の葉に触れながら、自然と笑みがこぼれる。

 加古川市上荘町の「みとろフルーツパーク」は1999年に開園。2024年にリニューアルオープンし、「みとろの丘」との愛称で親しまれている。約10・9ヘクタールと広大な農業公園だ。

温室のグラスハウスには円形の回廊があり、来場者が歩きながらさまざまな植物を観賞できる=加古川市上荘町見土呂、みとろの丘

円形回廊からは植物を手に取ることができる=加古川市上荘町見土呂、みとろの丘

 グラスハウスは光が差し込むガラス温室で、レストランやカフェも併設する。鉄骨2階建てで延べ床面積は約1400平方メートル。桜など季節の花が彩り、イチジクやマンゴーも実をつける。

みとろの丘は総面積約10・9ヘクタールと広大な農業公園だ=加古川市上荘町見土呂