レッテルが排外主義を加速/「神戸人」の矜持、再確認を

 外国人向けの語学教室や介護サービスなどを展開している神戸定住外国人支援センター(KFC、神戸市長田区)の金宣吉(キムソンギル)理事長(62)は、阪神・淡路大震災以後の30年、言葉の壁に悩み、差別を受けた外国人の話に耳を傾け、是正に向けて行動してきた。今、交流サイト(SNS)には外国人への差別感情をあおる動画や投稿にあふれ、国内各地でデモが起きている。金さんは「さまざまな人種の外国人がいなければ成り立たなかった国際都市、神戸の歴史から学ぶことは多い」と、他者を排除しないことの大切さを訴える。(杉山雅崇)

 -神戸で30年。振り返ってみていかがですか。