銀河鉄道が駆け抜けていく。
雨の夜、望遠レンズ越しに新幹線を追い続ける。街明かりは光跡となり、雨粒は丸くにじんで浮かび上がる。流線形の車体と、しっとりとぬれた街が溶け合う眺め。物語の中でしか出合えないはずの列車の姿そのものに、思わず息をのんだ。
幻想的な光景を切り取ったのは、姫路市の中心部に広がる手柄山平和公園からだ。

JR姫路駅から麓まで徒歩で20分ほど。坂道を上ると、標高49メートルの小さな山とは思えないほど視界が一気に開けた。北側には、約500メートル先に新幹線が東西に走る。その向こうでは白く浮かぶ世界遺産・国宝姫路城が街を見守っている。