■近代国家への足掛かり/鉄路拡充の拠点、神戸に
1874(明治7)年5月、新橋(東京)-横浜間に次ぐ日本で2番目の鉄道路線が神戸-大阪間に開通した。その後、京都-大阪間も工事を終え、77年には明治天皇ご臨席のもとで神戸、大阪、京都の3都市で開業式典が挙行される。それから来年で150周年、鉄道網の拡充によって近代国家を目指していた明治期の日本にとって、京阪神が鉄路で結ばれることはどのような意義があったのだろうか。鉄道黎明(れいめい)期の歴史に詳しい、季刊誌「鉄道史料」編集委員の高橋健司さん(68)=西宮市=に聞いた。(安福直剛)
-まず初代の京都駅について教えてください。
「今から150年前の1876年7月、現在の京都府向日市に『向日町停車場(駅)』が開業し、大阪-向日町間が結ばれます。これが京都府内で走った初の鉄道になります。さらに、この年の9月には『大宮通仮停車場』まで延伸し、神戸-京都間が仮開業しました。初代京都駅はこの停車場のすぐ東側に建てられました。現在の京都駅前広場の北東付近で、明治天皇をお招きして式典を催すことになっていたため、豪華な造りでした。正式に開業したのは、77年2月のことです」
