■112年前の文献で記述確認/知恵出し合い魚食文化守りたい
春先に住宅街を歩いても、あのしょうゆと砂糖の甘い香りが漂ってこなくなった。瀬戸内海にすむイカナゴがめっきり減り、家庭で「くぎ煮」を炊く沿岸地域の食文化が危機にひんしている。くぎ煮はいつごろから食べられてきたのだろう。それを知る上で手がかりとなる文献を、古くからくぎ煮づくりが盛んな神戸市長田区の珍味メーカー、伍魚福(ごぎょふく)社長の山中勧(かん)さん(60)が見つけた。この保存食はどのような流れでふるさとの味となり、海の異変はわたしたちに何を訴えかけているのか。ライフワークとして、くぎ煮の歴史を調べている山中さんとともに考えた。(長尾亮太)
-イカナゴのくぎ煮の歴史に関する新たな文献が見つかったとうかがいました。