■子どもだけで過ごせる場所を(当時小学4年、神戸市灘区)

 昼間だけでもいいから、子どもだけで過ごせる場所がほしい。殺伐とした大人の中で過ごすことほど神経がすり減ったことはない。勉強とまではいかなくていいから、子どもだけで過ごして、コミュニケーションが取れる場所がほしいと思った。=もちさん(現在30代)

 ■大人だけで話さないで(当時中学1年、神戸市東灘区)

 これからのことを大人だけで話すのではなく、子どもにも分かるように、何が起きているのかを説明してほしい。そして「でも、今はもう大丈夫なんだよ」って伝えてほしい。震災は大人もイライラしたり不安になったりする事象だけど、子どもには「『いい子』でいないといけないわけじゃない。いつも通りのあなたでいていいんだよ」って言ってほしい。=あいこさん(現在40代)

 ■気持ちを受け止めて(当時小学4年、神戸市須磨区)

 子どもが、怖い時は「怖い」ときちんと気持ちを口に出せるようにして、その気持ちを受け止めてあげたり、ぎゅっと抱きしめてあげて、少しでも気持ちを軽くしたり温かくして、見守ってあげる。強く励ましたりせず、寄り添ってあげる。=原っぱさん(現在30代)

 ■何が起きているのか知りたい(当時小学1年、神戸市灘区)

 小さい子どもといえど、分かりやすいお話で何が起きているのかを知ることができれば、少しは安心できたのかなと思います。=みどりさん(現在30代)

避難所となった小学校の体育館=1995年3月、神戸市中央区

 ■楽しく遊べる空間を(当時小学2年、西宮市)

 大人の不安に巻き込まれず、楽しく遊べる空間。=わかめさん(現在30代)

 ■学習環境を整えて(当時小学5年、神戸市北区)

 まず親のそばにいられるようにしてあげてほしいです。次に、安心して過ごすことができる居住スペース。そして、一日も早く学習環境を整えてあげてほしいです。=あみさん(現在40代)

 

 ■わがままを言える場所を(当時1歳、三木市)

 甘えられる、話を聞いてくれる、わがままを言える場所があればいいと思う。=なーちゃん(現在30代)

 ■性犯罪への注意喚起が必要(当時中学1年、神戸市長田区)

 中学生や高校生には、しっかりとした受験対策などの学業面や生活環境面のサポート。小学生以下には、友人と遊べる空間や家族とふれあえる空間が必要だと感じました。また、思春期の子ども(特に女の子)には、性犯罪への注意喚起、サポートが必要だと思います。公になっていないことも多々あり、自分が子どもでなかったら、助けられたかもしれないことも実際にありました。=こうさん(現在40代)

 ■質問に答えて(当時小学6年、神戸市北区)

 起きたことや現在の状況、これからのことを冷静に寄り添いながら説明してくれるといいと思います。その時は子どもからの質問にも真摯(しんし)に答えてほしいです。=かめさん(現在40代)

 ■アニメを見ることができたら(当時20歳、神戸市東灘区)

 災害が起こると、テレビは基本的に災害関連ばかりになります。子どもたちは見たくもない情報がたくさんあります。なので、普通にアニメなどを見ることができるようなスペースが必要だと思います。=ちいさくらさん(現在40代)

 ■気を紛らわせられるように(当時中学3年、大阪府)

 先行きを示して、不安を和らげること。話をしたり、身近なことで気を紛らわしたりできるようにしてあげること。=えみさん(現在40代)

 ■カウンセリングを受けられる体制を(当時小学6年、伊丹市)

 災害による心身の負担を軽減するためにも、カウンセリングを受けられる体制があると助かります。=あっちんさん(現在40代)

 ■人の役に立つことも大切では(当時高校1年、神戸市須磨区)

 小さな子どもは事態の理解が難しいと思うので、同じような年齢の子どもたち同士での遊び場などあればと思います。小学校高学年ぐらいになると出来ること(ボランティア)もあると思うので、何か人の役に立つことができるのも大切なのでは。支援されるばかりではなく。=トットさん(現在40代)