2025年8月に神戸市中央区の神戸新聞社で開かれた「こども震災学校 夏休み特別編」では、北淡震災記念公園(淡路市小倉)の総支配人・米山正幸さんと、長女で語り部の未来さんからお話を聞きました。参加した子どもたちの感想文を紹介します(漢字などの一部を新聞表記に合わせて直しています)。

◇神戸市須磨区 小学6年 大西凜さん

 「備えることが大切」

 私が話を聞いて、大切だと思ったことは、「備える」ことです。地震が起きたとき、どうすれば良いか、頭の中では分かっていてもパニックになって、行動にうつせなくなることがあるそうです。それを少しでも、防ぐために、避難訓練をしたり、あらためて、自分の住んでいる地域をみまわしたりすると良いと思います。私の家の冷蔵庫の上には、つっぱりぼうがついています。まだ実際には、使われていないけれど、だいぶ安心しました。 最初は、家のいろいろなところに水をおいたり、車のガソリンを満タンにするなど、簡単な事でも、地震が起きた時のリスクも低くなると思うし、安心感も高まると思うので「備え」は大切だと思います。

◇淡路市 小学6年 上田楓さん

 「いつ起こっても」

 わたしは、「こども震災学校」で語り部の2人に話を聞きました。

 米山正幸さんの話は、震災を経けんした人の気持ちを、リアルな表現で語っていただきました。そこで、地域でのつながりを大事にすることで命が助かったという話を聞き、わたしも、身近なことから始めて、「減災」しようと思いました。

 米山未来さんの話では、震災を経けんしていないからこそ、わたしたちに、一つ一つの言葉がひびきました。特に、「防災の意しきが高い人が、海の方ににげた」という話です。わたしも「そんなこと分かっている」と思っていても、いざ!というときに自分の選たくをまちがわないように、地域のひなん訓練にせっきょく的に参加したいです。

 今回の「こども震災学校」では、ちゃんと備えて、ちゃんと学んで、いざというときにせっきょく的に行動できる人になりたいです。

◇丹波篠山市 小学5年 降矢花珠さん

 「災害のことを勉強したよ」 

 今日こどもしんさい学校に参加して、いろいろとしんさいのことを知れました。学校ではんしん・あわじ大震災を勉強したけど、あまりくわしくわからなかったので、今日、この勉強をして、くわしくわかりました。じしんがおきたらたいへんだとわかりました。わたしは、地震をたいけんしていないけど、今日ここにきて、いろいろじしんをしれて、勉強になりました。じしんのお話をきいて、こわかったけど、今日、勉強できてもっと知りたいなあ~って思いました。今日、一番覚えて帰りたいのは「自分の命は自分で守る」ということです。わたしはじしんをたいけんしていないので、このさきもっとしりたいです。いろいろと勉強になりました! ありがとうございました!

質問に答える米山正幸さん(左)と未来さん=8月2日、神戸新聞社

◇神戸市須磨区 小学4年 大西縁さん 

 「地しん」

 わたしは話をきいて地しんはとてもこわいと思いました。なぜかというとたったの40秒で39人の人が死んだからです。それにしんど7でつきあげるかんじにはげしくゆれ、しょっきがおち、ひがいがひどかったんだそうです。わたしがなったらまずおちつけなくなって泣きます。それでドアがあかなかったそうです。おもいっきりけったりして、あいたとき外からドアをみてもなにもひっかかってなくて、多分とびだしたしょっきやいろんな物がおちてきたからだと思ったそうです。それでわたしは、そういうひがいにそなえてつっぱりぼうをつけてじょうぶにしたり、ぼうさいリュックを自由けんきゅうでつくりたいと思います。じしんにそなえてがんばります。

◇明石市 小学4年 三好莉帆さん

 「阪神淡路大震災の話をきいて」 

 私が語り部さんの話を聞いておどろいたことが三つありました。一つめは、ねる部屋にたんすをおいてもいいということです。おいてもいいじょうけんは二つあります。一つ目はしっかり固定することです。二つ目は置く場所を工夫することです。たおれなかったたんすが、落ちてきたやねを守ってくれるかもしれないからです。

 二つ目は防災リュックの荷物の詰め方です。なんとリュックに物を詰める時、軽い物を下にして、重い物を上にした方が荷物を軽く感じるそうです。こんどためしてみようと思いました。

 三つめはとうじの北淡町で、じしんがおきた日の昼には全員きゅうじょできたことです。消防団のすごさを知りました。

◇神戸市垂水区 小学4年 鶴井悠貴さん

 「自分の命は自分で守る」

 ぼくの両親は阪神淡路大震災と東日本大震災の両方ひさいしています。

 だから家には防災リュックと簡いトイレがあります。

 ですが、ぼくは地震を経験したことがないですが、今日の話を聞いて、減災はできるということを学び、また自分の命は自分で守るという言葉を知り、これから毎日意識しながら生活していきたいと思いました。

 また、家具の位置や近所の人とあいさつをして顔見知りになることも減災になると知ったので、今日から意識したりやっていきたいと思いました。

◇神戸市須磨区 小学4年 川晃大さん 

 「話を聞いて…」 

 今日は分かりやすい説明をありがとうございました。

 震災の前にじゅんびしておくことや、火事のことなどいろいろ教えてもらったのですが、とくに心にのこったのが、「自分の命は自分で守る」という言葉です。この言葉は学校での震災の勉強で毎回言われます。このことをもし震災にあったらつなげていきたいです。

 また、家に帰ったら寝るへやのチェックや災害用バッグもそなえておきたいです。

 この時間、本当にありがとうございました。

◇神戸市長田区 小学4年 堀心春さん

 「わかりやすかったよ」

 今日、こめやまさんたちがおしえてくれたことがとっても分かりやすくて、おしえてくれたことぜんぶがあたまにのこっています。わすれないようにしようと思いました。

 これから友達や家ぞくに何かおしえるときは、こめやまさんたちみたいにおしえようと思いました。

 今日は、本当にさんかしてよかったと思います。ありがとうございました。

真剣な表情で感想文を書く子どもたち=8月2日、神戸新聞社

◇淡路市 小学3年 上田夏穂さん

 「頭じゃわかっていてもダメ」

 わたしは、こどもしんさい学校に行って話を聞いてわかったことが三つあります。

 一つ目は、ひじょうもち出しぶくろを少しかるくするほうほうがあることです。家に帰ったらさっそくやりたいと思いました。

 二つ目は、なくなった子どもにお母さんが手紙を書いていたことです。子どもがなくなっても、手紙を送っていて、そのことから米山さんが言っていたとおり、そのお母さんは子どものことが大好きだったんだなと思いました。

 三つ目は、子どもでもきゅうじょかつどうができることです。ここに人がいることを教えるだけでもりっぱなきゅうじょかつどうだということを、はじめてしりました。

 わたしは今日、地しんがいつどこでおきるかわからないということを学びました。

 これからは、ここで地しんがおこったらなどを考えて、体でしっかりみにつけておきたいです。

◇神戸市須磨区 小学2年 川達樹さん

 「こどもしんさいがっこうでしったことは…」 

 今日きたりゆうは、学校ではんしんあわじだいしんさいをならっているからです。

 あの30年まえにあったじしんであんなになくなった人がいるのは、はじめてしりました。まだひじょうようぶくろをよういしてないのでかえったらしたいです。

 またさいがいようでんごんをもってないのでやってみたいです。

 これをまた学校のみんなにもつたえたいです。ありがとうございました。

◇神戸市長田区 小学2年 堀壱誠さん 

 「じしん」 

 ぼうさいのじゅんびをしてなかったから、つぎからは、ぼうさいのじゅんびをします。ぼうさいのじゅんびでいれるのはかいちゅうでんとう、水、たべもの、ラジオ、おさら、くつ、たおる、ふくです。