
野球の関西独立リーグ(旧BFL)兵庫は4日、兵庫県三田市内で会見し、女子硬式野球の実業団チームを今月から本格始動させると発表した。高校や大学などのアマチュアチームが競う関西女子硬式野球リーグ(ラッキーリーグ)に参入し、全国大会優勝を目指す。
女子チームは昨年1月に選手6人で発足。人数不足や運営体制の不備などで十分な活動ができていなかったが、今回、昨季限りで女子プロ野球チームを退団した前田桜茄外野手や久保夏葵投手ら5選手を迎えた。
高下沢球団代表は「関西のシンボルとなるチームをより良い環境でつくりたいと模索してきた」とあいさつ。約5年間のプロ経験を持つ前田は「選手に経験を伝え、アマから女子野球の魅力を広めたい」と意気込んだ。
選手は同市の人気洋菓子店「パティシエ・エス・コヤマ」の正社員として働きながら、同市内にある県警桃太郎のホームグラウンドなどを拠点に活動する。運営を担う新会社を設立予定という。
女子5選手のほか、会見には「超高校級」として日米スカウトが関心を寄せた最速148キロ右腕、落合秀市投手(和歌山東高)ら兵庫に新加入する男子6選手も出席した。(長江優咲)
