神戸の守護神として失点を最小限にとどめるGK前川=5月27日、ノエビアスタジアム神戸
神戸の守護神として失点を最小限にとどめるGK前川=5月27日、ノエビアスタジアム神戸

 明治安田J1リーグ第18節最終日の25日、暫定3位の神戸は敵地ベスト電器スタジアム(福岡市)で福岡と対戦する。2週間の中断期間を経てリーグ後半戦を迎え、GK前川は「プレーの強度を高めるために、いい準備をしてきた。無失点を目指す」と自信を示す。

 福岡に対しては過去11試合連続で負けなし。今季は開幕戦でぶつかり、神戸が1-0で制するなど相性はいい。

 ただ、この試合で決勝点を挙げたFWジェアンパトリッキは今節、警告の累積で出場停止。吉田監督は相手の堅守と前線の高さも警戒し「いつもゲームが拮抗(きっこう)する。先制点が大きな意味を持つ」と話す。

 第2~16節は首位を走った神戸で、大きく貢献するのがGK前川だ。飛び出しの判断に優れ、DFラインの後ろの空間をケア。191センチの体格で好セーブを連発し、失点を最小限に抑えてきた。

 前節のC大阪戦では後半ロスタイムに自らのミスで失点し、敗戦を招いたが「チャレンジした結果のミス。反省はしつつ、次の試合に向かう」と気持ちは切り替える。

 リーグ後半戦をにらみ「リスクを恐れないのが僕の強み。もっとチームを救えるようにチャレンジしたい」と頼もしい。(藤村有希子)