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11月の神戸マラソン中止へ 新型コロナで断念

2020/06/03 19:30

 「第10回神戸マラソン」(11月15日、神戸新聞社など共催)の実行委員会は3日までに、新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえ、今年の開催を断念する方針を固めた。コロナ禍の終息が見通せず第2波も懸念される中、約2万人が集まるイベントは感染拡大の危険が高いと判断した。

 神戸マラソンは毎年11月、「感謝と友情」をテーマに開かれ、阪神・淡路大震災から復興した神戸の街を2万人が駆ける。東日本大震災があった2011年に始まり、東北や熊本などの被災者も多く参加してきた。今年は第10回の記念大会と位置付け、2万人が参加するフルマラソンだけでなく、親子などが対象の「メモリアルファンラン」も初めて企画していた。

 実行委は4月2日から5月18日まで、予定通りフルマラソンのランナーを募集していた。

 6月16日のフルマラソンの抽選結果発表を控え、実行委が開催可否の検討を続けていた。競技の性質上、スタート時などに人の密集を避けることが難しい上、運営を支える医療スタッフやボランティアの確保も困難だと予測した。

 国内のマラソン大会は新型コロナの影響で、2月の世界遺産姫路城マラソンが中止され、3月の東京マラソンは大幅に規模を縮小。神戸と同時期の横浜マラソン、おかやまマラソンも既に中止が決まっていた。同じく11月の大阪マラソンは、大阪府の吉村洋文知事が今年の開催は困難だという認識を示している。(井上 駿)

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