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延長に入った福岡戦、兵庫の荒木恵美がゴール下から得点
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延長に入った福岡戦、兵庫の荒木恵美がゴール下から得点
福岡戦延長、相手に囲まれながらシュートする兵庫の山中美佳
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福岡戦延長、相手に囲まれながらシュートする兵庫の山中美佳
福岡戦延長、相手の行く手を阻む兵庫の荒木恵美(中央奥)、沢田悠(白6)ら
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福岡戦延長、相手の行く手を阻む兵庫の荒木恵美(中央奥)、沢田悠(白6)ら
福岡戦延長 残り10秒、パスのカットを狙う兵庫の山中美佳(5)と沢田悠(白6)
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福岡戦延長 残り10秒、パスのカットを狙う兵庫の山中美佳(5)と沢田悠(白6)
福岡戦延長 残り4秒、競り合う(左から)兵庫の荒木恵美、沢田悠、河合敬子、福岡の森ムチャ
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福岡戦延長 残り4秒、競り合う(左から)兵庫の荒木恵美、沢田悠、河合敬子、福岡の森ムチャ

 延長戦は残り1分22秒。兵庫と福岡が同点で並んでいる。

 タイムアウト明け。センターライン付近、福岡のエース森ムチャ(中村学園女高)がドリブルで迫ってきた。

 自陣に踏み込ませまいと、兵庫は主将山下朋美(須磨学園高)と山中美佳(神戸龍谷高)が襲いかかるもファウル。

 フリースローで、72-73と逆転を許した。

 兵庫が攻撃に転じても、敵のゾーンプレスは厳しいまま。

 パスは179センチの森に阻まれ、シュートに持ち込まれた。取り囲む山下と沢田悠(市尼崎高)の手も、届かない。

 72-75、あと28秒。

     ◇

 女王、福岡との根比べ。ここまで目立たないながらも兵庫を支えてきたのは、フォワードの荒木恵美(夙川高)だった。

 コーチの高松一人が「バスケットIQが高く、競技本来の面白さを知っている」と評する背番号10は1回戦に続き、この日も出ずっぱりだった。

 スタミナ豊富な18歳は「シュートを決めるより、パスの方が好き」。

 身長170センチ。腕が長く、敵の背後から繰り出すブロックショットは職人芸の域だ。

 肩幅の広さは、スクリーンを掛けるときに威力を発揮。相手選手がよく引っ掛かった。肩が味方選手の耳に当たり、「凶器やな」と冗談交じりに言われたこともある。

 福岡戦、荒木は身をささげた。ボールつなぎに積極的に関わり、ポストプレー、リバウンドと動き回った。

 延長の終盤、追い込まれても「まだいける」。

 残り16秒。敵陣のサイドラインから河合敬子(夙川高)がスローインし、山中がキャッチ。荒木はトップからゴール下へと駆けながらパスを受け、シュートを放った。

 1点差に詰め寄った。

 ただ、これが兵庫最後の得点となった。

=敬称略。肩書、所属は当時=

(藤村有希子)

【あらすじ】2006年秋の兵庫国体バスケットボール少年女子で、選抜メンバーを組んだ地元兵庫。最大のヤマ場と捉えていた強豪・福岡との2回戦は延長に突入した。

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