
プロ野球のドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、巨人は亜大の平内龍太投手(神戸国際大付高出)を1位指名した。
4年前の無念を晴らし、球界の盟主・巨人から1位指名を受けた。亜大の平内は「こんなに早く呼ばれると思っていなかったので素直にうれしい」と顔をほころばせた。
身長185センチ、体重90キロの恵まれた体格から150キロ台の直球を誇る本格派右腕だ。神戸国際大付高3年時にもプロ志望届を提出したが、指名漏れ。その悔しさが大学での成長の原動力になった。「H28・10・20」。大学入学以来、グラブには常に4年前のドラフト会議の日付を縫い付け、プロへの思いを強くしてきた。
大学では上半身を鍛えて球速がアップ。3年の冬からは集中的に投げ込み、落差のあるスプリットにも磨きをかけた。今年3月に右肘を手術したが、投げられない間にウエートや体幹トレーニングに励み、今秋のリーグ戦で自己最速の156キロをマークした。
「任されたポジションで必要とされる選手に」と先発、抑えにこだわりはない。「力のあるストレートでルーキーらしく攻めていくピッチングができれば」と1年目からの活躍を誓った。(今福寛子)
平内龍太(へいない・りゅうた)投手=亜大=コンパクトな腕の振りから150キロ超の速球で押す。救援登板でも力を発揮。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。22歳。
