
陸上男子中距離のホープが地元関西のグランプリレースで躍動した。大阪市のヤンマースタジアム長居でこのほど行われた木南道孝記念大会男子800メートル(タイムレース)に北大3年の高橋佑輔(兵庫高出)が出場し、1分50秒21で4位に食い込んだ。
神戸市立井吹台中時代から駅伝などで活躍したが、高校は強豪校の誘いを断り「人生の選択肢は多い方がいい」と進学校へ。3年時の全国高校総体800メートルで兵庫勢39年ぶりの優勝を遂げた。
北の大地で送る大学生活。今春まで足の疲労骨折で走れなかったが、地道に取り組んできた筋力トレーニングが実を結び、秋に記録が伸びた。1500メートルで9月の日本学生対校選手権2位、10月の日本選手権では3分42秒33で5位に入賞した。
けがと闘いながら大舞台で成果を残し、今シーズンの満足度は「9割といっても過言ではない」と語る。来季に見据えるのは、中国で予定されるユニバーシアード。「国際大会に出たことがない。目指して頑張りたい」と誓った。(藤村有希子)
