サッカー女子、プレナスなでしこリーグ１部のＩＮＡＣ神戸は２１日、日本代表「なでしこジャパン」のエースＦＷ岩渕真奈（２７）が、１月からイングランド・スーパーリーグ（ＷＳＬ）のアストンビラに移籍すると発表した。１５日に今季限りでの退団とイングランド移籍が発表されていたが、チーム名は未公表だった。

　ＷＳＬは欧州初の女子プロリーグ。アストンビラは２部から昇格し、９月に開幕した２０２０～２１年シーズンで８試合を消化し、１２チーム中１１位となっている。

　日本を代表するアタッカーの獲得について、アストンビラは「観客を楽しませるクリエイティブなプレーをするＦＷ。ワールドカップ優勝経験を持っており、チームに大きな刺激を与えてくれる」との談話を出した。

　東京都出身の岩渕は日テレやドイツでプレー。１７年７月からＩＮＡＣ神戸に加入し、リーグ戦４７試合１１得点を挙げ、今季は主将を務めた。１５日の退団発表の際、クラブを通じて「一番魅力的なリーグに所属しているチームから話をいただいて、迷うことなくいきたいと思いました。成長できる環境に身を置けることをうれしく思います」とコメントした。

　ＩＮＡＣ神戸は１９日の皇后杯準々決勝で敗退し、４季連続の無冠で今季の公式戦を終えた。（尾藤央一）