13日に3府県に緊急事態宣言が再発令される関西のスポーツ界は新型コロナウイルス感染防止へ警戒を一段と強める。予定される大会の関係者は開催への準備に万全を期す構えを改めて示した。
プロ野球阪神は昨年、開幕前とシーズン中に感染者が続出。年明けに選手と球団職員の計2人の陽性が確認され、谷本修球団本部長は「臨戦態勢」と表現する。選手らの行動を制限。外部との接触を極力避けるようにしている中、来月から1軍は沖縄県宜野座村で春季キャンプに臨む。「地元の方が受け入れてくれる限りは行う考え。各地の医師会、保健所などと連携を取りながらやっていかないと」としている。
宮崎市でキャンプを張るオリックスは湊通夫球団社長が「正しい知見とデータをもとに行政と密に連携し、最善策を実施する」との方針を示す。
サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸は25日、神戸市西区のいぶきの森球技場で新シーズンに向けて始動する。昨季に続いて完全非公開で、クラブ広報は「ずっと厳しい対策をしてきて、われわれスタッフもリモートワークに慣れている」と話す。
現時点では沖縄キャンプも例年通り行う予定。外部と接触を遮断されるなど、厳格な感染対策が講じられた中で出場したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の経験も生かしていくという。
ラグビー・トップリーグ(TL)の神戸製鋼は、16日にノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でヤマハ発動機との開幕戦を迎える。広報担当は、ほかのチームに感染者が多数出たことに「対岸の火事ではない」と危機感を募らせる。
入場券は年明けの段階で約8千枚が売れ、観戦中は声を出しての応援が禁止される。フラッグなど応援グッズを無料で配っていたが、今回は感染予防策として取りやめ、現地でファンクラブの新規登録も受け付けない。
16、17日に姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館でホームゲームを控えるバレーボールVリーグ1部(V1)女子のヴィクトリーナ姫路は、予定通り開催する。緊急事態宣言発令前から観客数を収容人数の50%より少ない3割程度に抑えているといい、関係者は「従来から感染予防策を講じているが、さらに通路を広げるなど、できる限りのことをして臨みたい」としている。









