「商店街には、モノの売買を超えたつながりがある」と話す(左から)前川亘さん、佐香英一さん、東朋治さん=岩手県宮古市
昨年10月、岩手県宮古市に地域通貨が誕生した。名勝の三陸海岸から名付けて「リアス」。「被災したからこそ、ここでお金を循環させたい」。仕掛けた商店街振興組合理事長の佐香(さこう)英一さん(60)が話す。市内の約300店で使用でき、紙幣のデザインは地元の景勝地・浄土ケ浜だ。
1990年代後半から、各地で導入が進んだ地域通貨。地元への愛着とともに、モノやサービスが域内で循環し続ける。消費が活性化し、町が元気づく効果が期待されている。「ウォーム・マネー(温かなお金)」と呼ばれるゆえんだ。
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