日本を代表するクワガタムシの一つ。雑木林に見られる。オスの大アゴの内側に鋸(のこ)のように歯が多く並んでいることから、この名が付いた。幼虫の時に多くの餌を食べたものが、大きいアゴを持つようになる。神戸とその周辺では、アゴの形から「水牛」とも呼ぶ。
オスは大小によって著しい個体変異を示す。中でも特にオオアゴの変化は顕著で、連続的な変化ではあるが、おおむね次の三型になる。1、長歯型(強く湾曲している) 2,両歯型(湾曲はやや弱く角張らない)3、原歯型(湾曲はさらに弱い)。
体長は33~74ミリ(オス)。
分布は北海道、本州、四国、九州。
採集地は神戸市須磨区一の谷町。