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「副業での出会いや経験が本業にもプライベートにも生きている」と話す秋田大介さん=神戸市役所(撮影・吉田敦史) NPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」の活動風景(提供) NPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」の活動風景(提供)
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「副業での出会いや経験が本業にもプライベートにも生きている」と話す秋田大介さん=神戸市役所(撮影・吉田敦史)

NPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」の活動風景(提供)

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NPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」の活動風景(提供)

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 あなた、副業していますね。神戸市役所でペンを片手に詰め寄る私に、市つなぐ課の秋田大介さん(43)は、日焼け跡の残る顔でほほ笑んだ。「意外かもしれませんが、法律で認められているんですよ」。本業の役職は特命課長だが、副業のNPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」(SUBP)では副理事長。報酬も堂々と得ている。「副業はお金以上に得るものがある。公務員はもっと副業をした方がいい」。その真意を聞くと-。

 -神戸市は副業OK?

 以前は実家の農業や相続した不動産の管理などに限られていましたが、2017年にできた「地域貢献応援制度」により、公益性の高い地域団体の業務に有償で就くことができるようになりました。私の活動も制度の一環です。

 -活動内容は。

 障害のある人も須磨海岸で海水浴を楽しめるよう、車いすのまま砂浜を移動できる特殊なビーチマットを設置しています。水陸両用の車いすも貸し出していて、今夏は400人以上の利用がありました。もちろん勤務時間外の活動ですよ。

 -家庭との両立は大変では。

 海水浴シーズンは、週末はほとんど須磨海水浴場へ行っていました。家には小学生の子ども二人がいます。本業があって、家庭があって、NPOの仕事がある。時間はとても足りないので、混ぜるしかない。だからNPOの活動には、できるだけ子どもを連れて行くようにしています。スタッフが子どもを見てくれている間に、自分の仕事をこなす。子どもたちは海を満喫して、真っ黒に日焼けしていましたよ。

 -報酬はいかほど。

 夏の繁忙期で月に2、3万円程度です。多い額ではありませんが、休日に家庭を脇に置いて活動する上で、妻の理解を得る助けになってます。活動は、障害者らの乗馬や木登り、田植えなどに拡大し、仕事量も増えています。だから、私を含めスタッフの一部には対価を支払うようにしました。

 -副業のきっかけは。

 大学院では環境工学を専攻し、土木職として市役所に入りました。転機は2013年。三宮再整備の担当係長になったとき、行政主導ではうまくいかないな、と思ったんですね。(住みやすい街として人気の高い)米国のポートランドなどを視察した経験が背景にありました。住民と行政が近く、みんなが「こんな街にしたい」という思いを共有していた。三宮の未来を描くには、市民を巻き込もうと思ったのです。

 -具体的には。

 再整備のビジョンを描くため、市民300人を集めた会議やフォーラムを企画しました。策定したビジョンを広く知ってもらうため、立ち上げたのが「1000スマイルプロジェクト」。市民ら千組が語る神戸の未来を1分間の動画にして、SNS(会員制交流サイト)で拡散してもらう取り組みです。途中で異動してしまったのですが、上司に頼んで関わり続けました。撮影は週末で約800組に立ち会いましたが、ほぼ業務外のボランティアでした。

 -反響は。

 ツイッターのツイート数や動画投稿サイト「ユーチューブ」の再生回数などは382万に上りました。それだけではありません。このとき出会った人たちが「神戸のためにこんなことがしたいから、秋田に相談しよう」って、次々と相談に来るようになった。SUBPの代表とも、そんな縁からつながりました。

 -副業は職務専念義務に反しない。

 副業は、地域に飛び出して貢献したことの証し。副業での出会いや経験が自分の幅を広げ、本業にもプライベートにも生きています。神戸市のような制度が全国に広がればと思っています。

1976年 高砂市に生まれる

2002年 大阪大大学院修了(環境工学専攻)

同   年 神戸市に入庁

2013年 三宮再整備のビジョン策定に向け、市民参加のプロジェクトを開始

2017年 NPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」副理事長に就任

2018年 神戸市の地域貢献応援制度を利用

記事・土井秀人

写真・吉田敦史

2019/10/23

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