愛用するApple Watchにアラームとともに表示された「心臓のリズムに心房細動を示唆する不規則な心拍がみられます」という驚きのお知らせ。心房細動とは不整脈のひとつで、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。このユーザーさんにはこれまで兆候や異常はありませんでしたが、「友人に強く勧められて」と検査を受けるために病院へ。話を聞きました。
「停車している車に普通に座っているだけなのにこんな表示が出たのだが。」とTwitterユーザーのHi_Lo@瑠璃忍SX(@Grandblue_mica)さんが公開したApple Watchの画面写真。身体の異変の可能性を伝えるもので、「医師による心房細動の検査を受けたことがない場合、ぜひ医師に相談してください。」と受診を勧めています。この投稿が23万超のいいねがつくなど、SNSで注目を集めました。ウェアラブル端末としてシリーズ7を使っているHi_Loさんに聞きました。
ーアラームが表示されたのは
「客先からの移動途中、コンビニの駐車場で調べ物をしている時でした。特に兆候や異常もなく突然のアラームでした」
ー健康診断で指摘を受けたり、息切れ・めまいなどの自覚症状はございましたか
「年に一度行っている健康診断では特に指摘されたことはありませんでした」
最初は「誤作動と思った」というHi_Loさんでしたが、友人が検査を勧めてくれたこともあり仕事を中抜けして病院へ。診察の結果、心房細動の兆候が確認されたそうです。また、後日受けた心臓外科の専門医の診断についてもSNSで報告。「心房細動を検知したのが先日だけだったこともあり、改めて心電図を撮り、後日心エコー(心臓超音波検査)を撮った上での最終判断となりますが、早急にカテーテル手術をする状況ではないとのことでした。もし再度心房細動を検知した場合にはカテーテル手術になりそうです。」とツイート。ともあれ、大事には至らず何よりでした…。
リプ欄などでは「心臓に持病のある母に買ってあげたくなった」「一気に欲しくなったぞ」などと購入を考える人や「私も心房細動と診断された事があります。何となく気になって受診したらビンゴでした。大袈裟な自覚症状があった訳ではないので、大事に至る前に心房細動だと判明して本当に良かったです」と有効性を挙げる人が相次ぎました。投稿が広く拡散したことに、Hi_Loさんは「AppleWatchについては睡眠管理アプリは導入していましたがここ最近はあまり見ていませんでした。心房細動の兆候を教えてくれたのは感謝の一言です。今後も愛用します」と話しています。
■自覚症状がない心房細動
公益社団法人日本脳卒中協会などが監修する「心房細動.com」によると、日本人の1~2%(100~200万人)が心房細動だと推定。加齢に伴いなりやすい傾向があり、80歳以上の男性では10%以上といわれています。さらに心房細動の40%は「症状がない」ともいわれています。自分に心房細動があるとは気づかない人も多いので注意が必要です。
心房細動が起こると、心臓が規則正しく収縮できなくなるため、血液を全身に送り出す力が弱くなり、心房内の血液がよどんで、「血液の固まり(血栓)」ができやすくなります。血栓は心房内で心臓の壁にくっついた状態で大きくなり、何かの拍子にその一部がちぎれ、血流に乗って脳や全身の臓器や組織に運ばれ、その先の血管を詰まらせます。これを「塞栓症」と呼ばれる病状です。
心房細動でできる血栓は比較的大きく、その血栓が飛んだ時に詰まる血管は太く、広い範囲で梗塞を起こします。特に脳の太い血管が詰まる(脳梗塞)と、脳の広い範囲に影響が及ぶため、突然重い症状があらわれ、死亡の危険性も高く、救命された後も重い後遺症に悩まされることが少なくないそうです。
(まいどなニュース・竹内 章)
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