ワンオペで満席のカフェ。お客様が帰られたテーブルを片付けていた店主の目に、一枚の置き手紙が飛び込んできました。
そこには「すごく感じの良いお店に来れて今日1日Happyになりました」という、手書きの温かいメッセージが。
店主のカフェマイタノさん(@cafe_maitano_1105)がThreadsに投稿したこの心温まる出来事に、「素敵なお客さん!」「お店も素晴らしいのでしょうね」と感動の声が寄せられています。
手紙が見つかったのは、お客さんが帰った直後のこと。テーブルを片付けて拭こうとしたとき、一枚のメモが置かれていることに気づいたそうです。
この日、店主はひとりでキッチンと接客をこなしていました。店内は満席で忙しく余裕もなかったそうですが、手紙を残してくれたお客さんのことは覚えていました。
「ワンオペで満席だったので様子はあまり覚えてませんが、とても丁寧な方でした」
そこに書かれていたのは、丁寧な文字で綴られた感謝のメッセージでした。
「今日初めて来店しました。(友人と)
お料理めちゃくちゃ美味しかったです!
豚肉のパスタ 最後に生卵しょうゆと混ぜて2度美味しく頂きました。
何より店主さんの細やかな心配りに声かけに店内のメッセージに温かさを感じホッコリしました。
すごーく感じの良いお店に来れて今日1日、Happyになれました。
ごちそうさまでした。」
テーブルにそっと置かれていた手紙。そこに綴られた料理や接客への感謝の言葉に、店主は「テーブルを拭きながらうるっとしました。『うひゃー泣けてくるー!』と、感情が込み上げてきましたね」と、当時を振り返ります。
その直後、SNSにも「良いお客さんや」と投稿。その言葉に共感する声が集まりました。
お客様と接する上で日頃から心がけていることは、「丁寧に笑顔で」。
料理しながらでも、お客様の行動はできる範囲で目を配るようにしています。また、日々の営業では「心地よい空間づくり」も大切にしていると話します。
暑そうにしているお客さんがいれば「空調下げましょうか?」と声をかけ、写真を撮りたそうな様子なら「撮りましょうか?」と先回りして提案することもあるそう。
また、メニューブックには「量が多くて食べれなかったら無理せず残してください」と一文を添えており、来店するすべてのお客さんが無理なく、気をつかわずに過ごせるようにとの思いが込められています。
今回のようなお客様からのメッセージは、「めちゃくちゃ励みになります」とのこと。
飲食店の営業は、体力的にも精神的にも大変なことが多いといいます。それでも、ふとした瞬間に届くこうした“気持ち”が、大きな力になるそうです。直接言葉を交わさなくても、紙に残されたひとことが、忙しさの中で張り詰めていた心をふっと緩めてくれました。
もしこの手紙を書いたお客さんにもう一度会えたなら──。そう聞くと、店主は静かにこう言葉を返しました。
「またいつでもお越しください。僕は喋り下手なので、その分空間と料理で楽しんでいただけるようにお店作りに励んでいきます」