隣の空き家が取り壊しになるため保護を決意(おすよさん提供、写真は自宅縁側にて)
隣の空き家が取り壊しになるため保護を決意(おすよさん提供、写真は自宅縁側にて)

「6年前からお外にいたあの子」。そんな一匹の猫を守ろうとする飼い主の決断に、多くの人から温かい声が寄せられています。

投稿したのは、Xユーザーのおすよさん(@osuyolupin3)。茶トラの元保護猫「ちゃちゃお」くんと、キジトラの「おいち」ちゃんの2匹を飼う中で、地域に住みついていた野良猫の存在が気になっていました。その猫は、日中を過ごしていた空き家の取り壊しにより行き場を失うことに-。

「保護を考えています。触れたこともない子ですが、皆さん応援お願いします」

そう呼びかけると、SNSには「ありがとう」「幸せになりますように」といった励ましのリプライが相次ぎました。

■名前は「コキジ」 体重2.4キロの小柄な女の子

保護された猫は、推定6歳のキジ猫の女の子。体重は2.4キロしかなく、「コキジ」と名付けられました。超人見知りながらもご飯をしっかり食べ、少しずつ安心した表情を見せるように。

3日目にはトイレもでき、先住猫のおいちさんとケージ越しにあいさつ。4日目には顔つきが柔らかくなり、6日目には人の指にあいさつするようになるなど、日に日に変化が現れました。

■触らせてくれた瞬間に涙

保護から11日目、おすよさんは感動の瞬間を迎えます。

「もっともっと先だと思ってましたが…コキジ、触らせてくれました!!感動です!」

小さな体はふわふわでも骨ばっており、外での厳しい暮らしを物語っていたといいます。

「これからは暑さ寒さも食べ物の心配ももう要らない。大丈夫。ずっと一緒に暮らそうね」と誓いました。

■「優しい方に保護されて涙が出た」

SNSにはこんな声が寄せられています。

「いる場所無くなったらかわいそう。おすよさん優しい方、涙が出ました」
「野良さんは懐くまで手強いけど頑張ってください」
「うちの先代猫も野良でした。4年しか一緒にいられなかったけど、今も大切な宝物です」

長い間ひとりで生き抜いてきたコキジちゃん。空き家を失い居場所をなくした猫が、今は「家族」として第二の猫生を歩みはじめています。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)