駅などで女性ばかりを狙って次々に体当たりする「ぶつかり男」。2018年頃にSNSやテレビで動画が紹介されたことをきっかけに被害報告が相次ぎ、こういった性癖を持つ男性がいることが世間に認知されたが、今SNS上ではそんなぶつかり男たちも実は人を選んでぶつかっているのではないかという議論が大きな盛り上がりを見せている。
きっかけになったのは野生のパフェ研究家さん(@parfaitthestudy)の
「すっごい混んでる新宿使って通勤してても、東京駅や銀座でぶらぶら歩いてても
わたしみたいに身長デカくて、絶対黙らないマンみたいな表情で、メイクも顔もキツくて
すごい速度で歩いてる(最近測ったら平均時速5キロだった)と、全然ぶつかられ経験がないので
やっぱり人を選んでるよなぁ…」
という投稿。
野生のパフェ研究家さんと同様の実感を持っている人は多いようだ。今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「黒髪長髪メガネです。毎回と言って良い程息子と二人出かけるとぶつかられ、舌打ちされます。でもツーブロのママ友や主人と居る時はぶつかられません。あまりの理不尽に腹が立ってサングラスをかける様になった所、やっとぶつかられなくなりました…平和に暮らしたいだけなのに💦」
「選んでますよね…
私は小柄ですが、歩くのが速いせいかぶつかられたことがないので、速いと狙われないのかもしれません。
友人が、遠く一点を見つめて早歩きしてるとみんなが避けてくれるって言ってました!」
「私も身長でかくて俺はつおいぞ顔して生きてるマンなのでぶつかられた経験ほぼないんですよね。
ただ、私が間違ってぶつかってしまった時に
『てめぇこのやろう!』
と重役然としたサラリーマン男性に喧嘩売られたことはあります。げんなり。」
「私も長身・デブ・早歩きなのでぶつかられたことはないのですが、隣に歩いていたチビ・ガリ・普通歩きの友達が思い切りぶつかられて、私が受け止めたってことはあるので、確実に人を選んでると思います!!️
友達はたまにこういうことあるんだって言ってました😡💢」
「太ったら、なくなった。デブ最高。」
など数々の共感と驚きの声が寄せられている。
野生のパフェ研究家さんにお話をうかがってみた。
ーー今回の反響についてご感想をお聞かせください。
野生のパフェ研究家:野生の反響やコメントはミュートしてほとんど見てないのでわかりません。
女性には選挙権がなかった時代より今が自由で平等に近づいたように、娘や息子の時代には、より平等で敬意ある世界になってほしいと思います。
ーーご自身はぶつかってきたり女性につっかかってくるようなタイプの人を意識的に避けている部分はあるのでしょうか?
野生のパフェ研究家:明らかに様子がおかしい人は避けますが、そうじゃなくてほんとに普通にしているだけで攻撃されてしまうタイプの方がいるので、そういう方たちと比べて「気をつけているから被害にあわない」というわけではないです。
顔つきや体格が華奢だから…力で劣る存在だからやられるということに怒りを覚えます。
◇ ◇
令和の時代を迎えてもなかなか解決の兆しが見えない潜在的な性差別。こういった話題がなくなる日はいつになるだろうか。
なお、今回の話題に興味を持った人には小谷真理さんの著作「性差事変: 平成のポップ・カルチャーとフェミニズム」(青土社)を読んでほしいと野生のパフェ研究家さん。フェミニズム的観点に基いたSF、ファンタジー評論で知られる著者の思想が遺憾なく発揮された名著なのでぜひ多くの人に手に取っていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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