新ひょうごの医療

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高砂市に住む女性(85)は2014年10月、兵庫県立姫路循環器病センターで2例目となるTAVIを受けた。「いい先生、いい治療に巡り合えた」と笑顔を見せる。「元気が取りえみたいなもので、かかりつけ医なんていなかった」
「胸が変だな」と感じ始めたのは73歳だった2004年12月。風呂上がりに突然、胸を締め付けられるような痛みに襲われた。家族とタクシーで高砂市民病院に向かい、狭心症と診断された。翌日に姫路循環器病センターで胸を切り開き、太ももの血管を心臓の冠動脈に移植するバイパス手術を受けた。約2週間後に退院した際、医師から「あと10年くらいやね」と心臓に注意するよう言われたという。
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- シリーズ2 進化する診療
2016/7/2~2016/7/23
医療は急速に変わりつつある。今まで考えられなかった診断・治療法が実現したり、治療の目標そのものが大きく変わったりしている。「新・ひょうごの医療」のシリーズ2では、前回に引き続き「進化する診療」をテーマに最新の手法などを紹介する。

