新ひょうごの医療

戸祭正喜部長
肩と並び、スポーツで痛めやすい肘。特に成長期の野球選手に多く見られるのが「野球肘」だ。肘の内側(手のひらを上に向けたとき小指の側)の骨が、筋肉やじん帯に引っ張られてはがれる一方、外側(親指の側)は骨と骨がぶつかり変形を起こす。
「成長期までは骨よりじん帯のほうが強く、障害は骨に生じる」。日本小児整形外科学会スポーツ委員会のメンバーを務める川崎病院(神戸市兵庫区)整形外科部長、戸祭(とまつり)正喜さん(51)は話す。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。
- シリーズ6 スポーツ障害
2017/3/4~2017/3/25
運動による体の使い過ぎや衝撃などで起こる故障をスポーツ障害という。長期の運動習慣で進行することが多く、原因の特定が難しい上、再発もしやすい。「新・ひょうごの医療」のシリーズ6では「スポーツ障害」をテーマに最新の治療法や予防の注意点などを紹介する。

