新ひょうごの医療

「子どものいい所を見つけて自信をつけてあげてほしい」と話す唐木美喜子さん=神戸市中央区楠町7
県内の小学校や高校、特別支援学校などの現場で、うつ病などでうつ状態になった子どもたちと向き合ってきた元養護教諭の唐木美喜子さん(63)=稲美町=は「子どもは、自分を理解し寄り添ってくれる人を求めている。どんなことがあってもそばにいるよ、と伝えてほしい」と強調する。
思春期には心の動揺など特有の不安を抱えることも多い。うつ病だけでなく、摂食障害などとの合併症を引き起こすケースも見てきた。うつ症状のある子どもは理由もなく涙を流すことがある。スポーツ教室などに関わる人にも知ってほしいと思う。「早く見つかれば重症化しなくて済む。何らかの形で不安を訴えていたらキャッチしてあげて」と大人たちに訴える。
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- シリーズ7 精神疾患
2017/5/6~2017/5/27
ストレスの多い現代社会。うつ病など心に不調を来す人は増え続け、精神疾患はがん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病とともに日本の「5大疾病」のひとつになった。「新・ひょうごの医療」のシリーズ7は「精神疾患」をテーマに診療の最前線を紹介する。
