新ひょうごの医療
路上などで詩や絵画の創作活動を続ける男性(39)=神戸市須磨区=は、精神疾患のある人に当事者として寄り添う支援者「ピアサポーター」でもある。長期入院者の退院をサポートしたり、家族の集まりや学校で講演したりしている。統合失調症などの体験から「焦らず、階段を一つずつ上っていけばいい」と助言する。
男性は幻覚や幻聴、妄想などに悩まされてきた。精神科病院の作業療法士として働いていた26歳で発症。薬を飲んで仕事を続けたが、3年後に入院した。退院しても実家のほかに行き場がなく「ストレスから逃げるように入院を繰り返した」と振り返る。
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- シリーズ7 精神疾患
2017/5/6~2017/5/27
ストレスの多い現代社会。うつ病など心に不調を来す人は増え続け、精神疾患はがん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病とともに日本の「5大疾病」のひとつになった。「新・ひょうごの医療」のシリーズ7は「精神疾患」をテーマに診療の最前線を紹介する。
